付き合ってあげてもいいかな 5巻 レビュー:別れの痛みと新たな想いを描く転換点

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作品概要

タイトル: 付き合ってあげてもいいかな
作者: たみふる
出版社: 小学館(裏サンデー女子部)
発売日: 2020年8月
巻数: 5巻 ※シリーズ全14巻完結

あらすじ

「お願い。私を、ひとりにしないで…。」すれ違いを解消できず、ついに別れることになってしまったみわ冴子。そのショックを引きずりながらも、みわは勇気を出して初恋の先輩に連絡を取ります。「志帆先輩、私…後輩じゃなくて、彼女になりたい…」胸の奥底で温めてきた積年の想いは実るのでしょうか。心を締め付ける展開が続く第5巻です。

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見どころ

別れの現実と向き合う二人の心境

4巻で関係に亀裂が入ったみわ冴子が、ついに別れを選択する重要な巻です。二人がそれぞれ別れの現実を受け止めていく過程が、非常にリアルかつ痛切に描かれています。恋人関係の終わりを迎えた時の複雑な感情や、相手への想いが完全には消えない切なさが見事に表現されており、読者の心に深く響きます。

初恋の先輩への告白という新展開

別れの痛手を背負いながらも、みわが長年想い続けていた志帆先輩への想いに決着をつけようとする姿が描かれます。「彼女になりたい」という直球の告白は、みわの成長と覚悟を示す重要なシーンです。この展開により、物語は新たな段階へと進んでいき、読者も今後の展開に強い関心を抱かざるを得ません。

一人でいることの寂しさと不安

「ひとりにしないで」という台詞に象徴されるように、恋人を失った孤独感と不安感が丁寧に描写されています。特に、みわの内面的な脆さと、それでも前に進もうとする強さの対比が印象的です。恋愛関係の終わりが人に与える影響の大きさを、心理描写を通じて深く掘り下げています。

過去の想いとの決着

高校時代から抱き続けていた志帆先輩への想いに、ついに向き合う時がやってきます。この過程で、みわ自身の恋愛観や人間的な成長が浮き彫りになります。過去の想いを現在の行動に移す勇気と、それに伴うリスクの両方が描かれ、物語に新たな緊張感をもたらしています。

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作者の特色・技法

たみふるさんの心理描写の技術が特に光る巻です。別れの痛みや孤独感を表現する際の繊細な感情の動きが、表情やコマ割り、背景の使い方によって効果的に表現されています。また、重いテーマを扱いながらも読者に希望を感じさせる構成力も見事です。キャラクターの成長過程を描く筆力も一層向上しており、読者の感情移入を深めています。

ジャンルとしての評価

百合・ガールズラブジャンルにおいて、恋愛関係の「終わり」とその後の展開を正面から描いた貴重な作品です。多くの恋愛漫画では避けられがちな別れのリアリティを描きつつ、新たな恋愛への可能性も示唆しており、ジャンルに新しい深みを与えています。恋愛の複雑さと人間の心の動きを丁寧に描いた、成熟した作品として高く評価できます。

総合評価

★★★★☆ 4/5

シリーズの重要な転換点となる巻として、別れの痛みと新たな想いへの挑戦を見事に描いています。感情的に重い内容ながら、キャラクターの成長と物語の発展を両立させた優れた構成です。読者に強い印象を残し、続巻への期待を高める内容として、恋愛漫画の質の高さを証明する一巻です。

こんな人におすすめ

  • 恋愛の現実的な困難さを描いた作品を求める方
  • 別れの痛みと向き合う物語に興味がある読者
  • キャラクターの心理的成長を重視する方
  • 恋愛関係の複雑さを深く掘り下げた作品が好きな方

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