ブルーピリオド 5巻 レビュー:一次試験結果発表!龍二の受験放棄で描かれる友情の深さ

青年漫画

作品概要

タイトル: ブルーピリオド 第5巻 作者: 山口つばさ 出版社: 講談社(アフタヌーンKC) 発売日: 2019年6月 巻数: 第5巻(全17巻既刊・連載中)

あらすじ

藝大実技一次試験をハプニングに見舞われながらも乗り切った矢口八虎。しかし二次試験への準備に集中したい八虎の前に、鮎川龍二が受験を放棄したという衝撃の知らせが届きます。
動揺した八虎は龍二に電話をかけますが、厳しく拒絶されてしまう。
それでも諦めきれない八虎は、龍二の複雑な心境と向き合うことになります。

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見どころ

龍二の複雑なアイデンティティと苦悩

第5巻の最大の見どころは、これまで謎に包まれていた龍二の内面が深く掘り下げられることです。性的アイデンティティに悩み、自分の居場所を見つけられずにいる龍二の姿は、読者の心を強く打ちます。「男性の魅力も女性の魅力も知っている」からこその孤独感と、唯一の理解者であったおばあちゃんとの関係性が丁寧に描かれています。美術という共通の言語を通じても、龍二が感じている根深い苦しさが伝わってきます。

八虎と龍二の「裸の対話」

龍二に拒絶されながらも諦めない八虎の真っ直ぐさが光る巻です。「君は溺れている人がいたら救命道具は持ってきても海に飛び込むことはしない」と言われた八虎が、最終的に龍二と裸で向き合う場面は圧巻です。この対話シーンでは、友情の本質とは何かを問いかける深いメッセージが込められています。八虎の純粋な優しさと、それに応える龍二の心境の変化が見事に表現されています。

受験生の心理描写の巧みさ

一次試験の結果発表から二次試験への準備期間という、受験生にとって最もデリケートな時期の心理状態が実にリアルに描かれています。合格の喜びと不安、仲間への複雑な感情、そして予期せぬ出来事への動揺など、受験経験者なら誰もが共感できる感情の機微が丁寧に表現されています。

美術を通じた人間関係の描写

龍二が日本画に対して感じている苦しさや、八虎との関係性の変化など、美術を軸にした人間関係の複雑さが巧みに描かれています。単なる技術的な競争ではなく、アートを通じて自己表現することの難しさと意義が深く掘り下げられています。

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作者の特色・技法

山口つばさ先生の繊細な心理描写が特に光る巻です。龍二の複雑な表情や八虎の戸惑いなど、言葉では表現しきれない感情をコマ割りと表情で見事に表現されています。また、重いテーマを扱いながらも希望を失わない構成力は圧巻で、読者を最後まで引き込む演出技法が冴えています。

ジャンルとしての評価

青春漫画としても友情漫画としても非常に優れた構成を持つ巻です。美大受験という特殊な舞台を通じて、青少年の複雑な心境や友情の深さを描く作品として、このジャンルの中でも特に印象深い内容となっています。LGBTQの問題を扱いながらも、説教臭くならずに自然な形で物語に織り込んでいる点も評価できます。

総合評価

★★★★☆ 4.5/5 前巻から続く受験編の中でも、特に感情的なインパクトの強い巻です。龍二というキャラクターの深い人間性と八虎の真っ直ぐな友情が描かれ、単なる受験漫画を超えた人間ドラマとしての完成度の高さを感じさせます。次巻への期待を大いに高める、シリーズの重要なターニングポイントとなる巻です。

こんな人におすすめ

  • 深い友情を描いた青春漫画が好きな方
  • 複雑な人間関係や心理描写を楽しみたい方
  • 多様性やアイデンティティの問題に関心のある方
  • 美大受験や芸術系の進路に興味のある学生

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