東京心中・8- 【あらすじ・レビュー・試し読み】過酷な職場で壊れていく宮坂、働く意味を問う問題作

BL

作品概要

タイトル: いつだってそうだ正気でいられない-東京心中・8-
作者: トウテムポール
出版社: 茜新社(EDGE COMIX)
発売日: 2018年8月
巻数: 8巻(全10巻完結済み)

あらすじ

テレビ制作会社の仕事も恋人の矢野聖司との関係も安定してきた宮坂絢のもとに、大手テレビ局のゴールデン枠への出向命令が舞い込みます。
華やかな世界への異動を喜ぶのもつかの間、ユカさんと向かったそこは想像を絶するワンダーランドでした。過重労働と人権蹂躙が横行する現場で、宮坂は次第に壊れていきます。
人気のワーキングBL第8弾、「人は何のために働くのか?」という根源的な問いを投げかける問題作です。

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見どころ

リアルすぎる労働問題の描写

この巻では、現代の労働環境の問題が容赦なく描かれています。長時間労働、パワハラ、責任の押し付けなど、実際の職場で起こりうる問題が生々しく表現されており、多くの読者が「わかりすぎて辛い」と感想を寄せています。エンターテイメントを超えた社会派作品としての側面が強く出ています。

宮坂の心理的破綻の描写

これまで前向きで頑張り屋だった宮坂が、徐々に精神的に追い詰められていく様子が丁寧に描かれています。家にも帰れない徹夜続きの日々、矢野さんに心配をかけまいと現状を隠そうとする健気さ、そして最終的に限界を迎える過程が、読者の心に深く刺さります。

矢野さんの男らしさと愛情

宮坂が辛い状況にあることを察知し、さりげなくサポートする矢野さんの姿が印象的です。直接的な介入ではなく、宮坂の自尊心を傷つけないような形での支援は、まさに理想的なパートナーシップを示しています。これまで以上に矢野さんの魅力が際立つ巻です。

「正気でいられない」状況の表現

タイトル通り、正常な判断ができないほど追い詰められた状況が巧みに表現されています。宮坂とユカさんという2つの視点から、同じ過酷な環境に対する異なる反応が描かれ、人それぞれの限界点の違いも示されています。

働くことの意味への問いかけ

単なる恋愛作品を超えて、「なぜ働くのか」「何のために頑張るのか」という根本的な問題提起がなされています。現代社会で働くすべての人に響く、深いメッセージが込められた内容になっています。

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作者の特色・技法

トウテムポールさんの社会問題への鋭い洞察力が存分に発揮された巻です。重いテーマを扱いながらも説教臭くならず、キャラクターの心情を通して自然に問題提起する手法が見事です。また、宮坂の心理状態を表現する画面構成や演出も秀逸で、読者が登場人物の状況を体感できるような表現力を見せています。

ジャンルとしての評価

ワーキングBLとして、職場環境の問題を真正面から扱った意欲的な作品です。恋愛要素は抑えめながら、むしろそれが現実的な大人の関係として説得力を増しています。BLというジャンルの枠を超えて、現代社会で働く人々すべてに響く社会派作品として高く評価されます。

総合評価

★★★★☆ 4/5
シリーズの中でも特に社会性の高い問題作です。重いテーマながら、キャラクターへの愛情と現実への鋭い視点が見事にバランスされています。読後に深く考えさせられる内容で、エンターテイメントとしてだけでなく、現代社会への警鐘として価値のある作品です。働く人なら一度は読んでほしい一冊です。

こんな人におすすめ

  • シリーズの継続読者
  • 労働問題に関心がある人
  • 社会派的な視点のある作品を求める人
  • 現代の働き方について考えたい人

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